プログラミング教材のタイプについて(第2回:「パパ・ママ」プログラミング講座)

タイトル画像 お父さんお母さんプログラミング講座

前回は、プログラミングとは何か?や、小学校におけるプログラミング教育のねらいについて解説しました。

今回は、プログラミング教材」のタイプについて解説していきたいと思います。

子供のプログラミング学習についてネットで調べると出てくる下記のような疑問

  • 「アプリや玩具など色々なものが出てくるけど、これ全部プログラミングの教材なの?」
  • 「自分の子どもには何を選べば良いのか分からない!」

教材のタイプとその特徴を知ることで、これらの疑問を解消していただけると思います。

こんな人に
  • 小学生の子供がいるお父さん・お母さん
  • 子供の「プログラミング教材」を探しているけど、何を選んだら良いのかわからない、という人
この記事を読むと
  • 「プログラミング教材」のタイプとその特徴がわかる
  • 自分の子どもに適した教材タイプが分かる
  • 筆者おすすめの学習ステップをお伝えします

プログラミング教材のタイプ

一言に「プログラミング教材」といっても多種多様なものがあり、ネットで調べると色々な情報が出てくるので何がなんだか分からなくなってしまう親御さんもおられるかと思います。

ここでは子供がプログラミングを学ぶのにちょうど良い、商品・アプリ・プログラミング言語などを総称して「プログラミング教材」と表現しています

そこで、まずは下記のように「プログラミング教材」のタイプを分けることで、理解しやすくしていきたいと思います

プログラミング教材のタイプ
  • 知育タイプ
  • ロボットタイプ
  • ゲームタイプ
  • ビジュアル言語タイプ
  • テキスト言語タイプ

この記事で書いている ”プログラミング教材のタイプ” は当ブログ独自の分類であり、一般的なものではありませんのでご注意ください。

それぞれのタイプについて説明していきます

知育タイプ

コンピュータを使わずにパズルなどを使用して「プログラミング的思考」を学ぶタイプの教材です。

特徴

  • 「プログラミング的思考」を学べる ⇒(基本的にプログラミングスキルは学べない)
  • コンピュータ以外のツール(パズル、本、カードなど)を使って学ぶ

こんな人に

  • 未就学の子どもに
  • 本格的なプログラミング教育の前段階で
  • コンピュータを使えない、使いたくない人

教材の一例

ロボットタイプ

文字通り、ロボットを使って学ぶタイプの教材です。

ロボット自体に入力するものもあれば、パソコンなどで別途プログラムを組んで指示を出すタイプもあります。

特徴

  • プログラムで指示した結果を、実際に動く様子で体感できる
  • 物理や数学、ロボティクスといった分野につながる可能性もある
  • 周りの状況などによっては動きが変わることもあるので、色々な結果を予測する力も鍛えられる
  • 有償(今回紹介する教材タイプの中では最も高額)

こんな人に

  • ロボットに興味がある子ども(あるいは興味を持ってくれそう)
  • 教材費が高額になっても良い人

プログラミングの観点からは

ロボット自体に直接入力して指示を出すタイプではなく

別途パソコンなどでプログラミング言語を使って指示を出すタイプがおすすめです。

教材の一例

ゲームタイプ

パソコンやスマホなどで、ゲーム形式のアプリを使ってプログラミングを学ぶことができるタイプです

特徴

  • ゲームをクリアする感覚でプログラミングが学べる
  • 「プログラミング的思考」は学べるが、プログラミング言語が学べるわけではない
  • スマホやタブレットがあれば始められて、無償のものもあるので敷居が低い

次に紹介する「ビジュアル言語タイプ」と似ているものもあるが
大きな違いは、ゲームタイプは「クリアする」「得点を多く取る」といった明確な目的が設定されていて、自由度が低い

こんな人に

  • お金や手間はかけずに気軽に始めてみたい人
  • 本格的なプログラミング言語を学ぶ前段階のお子さんに
  • ゲーム好きのお子さんに

教材の一例

ビジュアル言語タイプ

文字を打ち込んで指示をだすのではなく、ブロックやアイコンなど視覚的な形を操作することで指示を出すプログラミング言語

スクラッチ(Scratch)などが有名

小学校のプログラミング教育では

次に紹介する「テキスト言語タイプ」ではなく

この「ビジュアル言語タイプ」が使われることが多いようです

特徴

  • 「テキスト言語」に比べると子供でも習得しやすい
  • 遊び感覚で覚えていけるものもある
  • スマホやタブレットのアプリのもの、無償のものもあり、始めやすい
  • 敷居は低いが、プログラミングの基本的な要素はカバーされており、基礎的な考え方は鍛えられる可能性がある

ゲームタイプとは逆に、このタイプは
明確な目的(ゴール)が設定されておらず、自由度が高い

こんな人に

  • プログラミング言語の勉強の導入部に
  • 小学校で使っている教材と同じものを使いたい場合
    (何の教材を使っているかは各小学校にご確認ください)
  • ゲームタイプではなく、もう少し本格的なプログラミングを学ばせたい人
  • 「テキスト言語」を学ぶ前段階で

教材の一例

テキスト言語タイプ

文字でプログラムを書くタイプのプログラミング言語。

いわゆるプログラミング言語というとこのタイプを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

特徴

  • このタイプは本格的なプログラミングになる
  • 言語自体は基本的に無償のものが多いが、子供用教材や教育サービスを利用したり、ロボットタイプと組み合わさることで有償となる場合もある
  • プログラミング言語は数多あるので、子供が理解しやすい言語を選ぶ必要あり

こんな人に

  • ビジュアル言語タイプでは物足りなくなった人
  • より実用的で役に立つプログラミングスキルを身につけたい人

個人的には、最終的にこの「テキスト言語タイプ」でプログラミングを

学習できるように進めていくのが良いと思っています。

教材の一例

おすすめの学習ステップ

私の考える学習ステップと使用する教材タイプをご紹介します。

おすすめ学習コース』
  • Step1
    ゲームタイプ

    まずはゲーム感覚で「プログラミング的思考」の下地をつくる

  • Step2
    ビジュアル言語タイプ

    ビジュアル言語を使って「プログラミング」の基礎を身につける
    ※プログラミングが好きそうか見極める

    プログラミングが好きそうで、テキスト言語にも興味があるようなら
    Step2には時間をかけずにStep3に進んでも構わないです

  • Step3
    テキスト言語タイプ

    テキスト言語を使って本格的にプログラミングを学ぶ

上記の学習コースは、上手に教材を選べば
ほぼ無償で済ますことも可能です。

Step3で失敗しない為には下記が重要と考えます 
 ・お子さん本人のやる気、興味があるかどうか
 ・周りの大人などからの助言やサポート
どちらか欠ける場合は無理してテキスト言語を覚えさせようとしないほうが良いと思います

教材選びで注意すること

教材を選ぶうえで注意すべきことや、気にしておきたいことを挙げておきます。

  • 子ども自身が興味を持つこと楽しんで取り組めることが何より重要です
  • 無償の教材が結構あります、まずは無償のものから始めてみることをお勧めします
  • プログラミング言語などは、子どもだけだと理解しにく事が色々と出てきます
    教えてあげられるように大人も一緒に学んでいく気持ちも大切かと思います

まとめ

まとめ
  • 教材のタイプは5種類(当ブログ独自)
  • おすすめのステップは「ゲームタイプ」→「ビジュアル言語」→「テキスト言語」
  • 上手く教材を選べば、ほぼ無償で学ぶことも可能
  • 子ども自身が興味を持って、楽しんで学べることが重要

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

今回は、子供向けプログラミング教材のタイプについて解説しました。

次回は、おすすめの教材をご紹介したいと思います。

次: おすすめのプログラミング教材について(第3回:「パパ・ママ」プログラミング講座)

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