前回は、プログラミング教材のタイプについて解説しました。
今回は、前回書いた「おすすめ学習ステップ」に沿って、おすすめのプログラミング教材をご紹介していきたいと思います。
- 子どものプログラミング学習に使う教材を探している
- 今使用しているプログラミング教材よりも子どもに適したものが無いか知りたい
- 筆者おすすめのプログラミング教材が分かります
ゲームタイプのおすすめ教材
”ゲームタイプ” の教材に期待するのは
主に、プログラミング的思考に慣れる ことだと思っています。
勉強だと思わず、ゲームをしてもらうくらいの感覚で
お子さんが 楽しくできる ことを第一に考えてもらうのが良いと思います。
Lightbot
Lightbot はゲームを通じてプログラミング的思考を学ぶことができるスマートフォン、タブレット用のアプリです。
ロボットに命令を出し、色のついたタイルの上でライトを点灯させるのが目的の、パズルゲームです。
引用元:https://lightbot.com/index.html
ロボットへの命令は、アイコンを動作の順番に並べることで行います。
命令は「前進」「右(左)ターン」「ジャンプ」など、非常にシンプルです。
まずは無料の Lightbot : Code Hour から始める
Lightbot には下記の3種類があります
- Lightbot : Programming Puzzles(\250~)
- 通常版、小学生向け
- Lightbot Jr : Coding Puzzles(\250~)
- 低年齢用、未就学~向け
- Lightbot : Code Hour(無料)
- 体験版、プレイできるステージが少ない
初めは無料の Lightbot : Code Hour から始めることをお勧めします。
Code Hour で物足りなくなった場合は、年齢に合わせて 通常版 か Jr に乗り換えれば良いと思います
私の娘には、5歳の時に Lightbot Jr をダウンロードしました
最初のうちはどうすれば良いか教えてあげながら、何度か遊ぶうちに少しずつやり方を覚えて
全ステージはクリアできませんでしたが、「プログラミング的思考」が少し身についたようでした。
教材名 | Lightbot : Code Hour |
動作機器 | スマートフォン/タブレット |
対応OS | Android / iOS iPadOS |
価格 | 無料(Lightbot および Lightbot Jr は有料) |
公式HP | https://lightbot.com/ |
ビジュアル言語タイプのおすすめ教材
”ビジュアル言語タイプ” の教材に期待するのは
プログラミングの基本的な考え方を身に付けることと
トライ&エラー を繰り返して目的を達成するという経験を得ること、と考えます。
子どもが自主的にやりたくなるような、楽しく取り組める教材が良いでしょう。
Scratch(スクラッチ)
Scratch(スクラッチ)は、おそらく最も広く使われているプログラミング教材です。
用意された命令の『ブロック』をつなげることでプログラムを組んでいきます。
Scratchは、MITメディア・ラボのライフロング・キンダーガーテン・グループの協力により、
Scratch財団が進めているプロジェクトです。https://scratch.mit.edu から自由に入手できます。
私の娘は、小学1年生の時に家でスクラッチを使い始めました。
ゲームを作るとか、まだそんなレベルでは無いけれど
自分なりの ”作品” を楽しく作っている、というそんな感じでした。
教材名 | Scratch(スクラッチ) |
動作機器 | パソコン/タブレット |
対応OS | webアプリ(Chrome や Edge などのウェブブラウザ上で動作) |
価格 | 無料 |
公式HP | https://scratch.mit.edu/ |
テキスト言語タイプのおすすめ教材
”テキスト言語タイプ” の教材に期待するのは
本格的なプログラミング言語への足掛かり、と考えます。
世の中の本格的なプログラミング言語は全てテキスト言語タイプです
しかし、それらをいきなり子供が覚えるのはハードルが高く、困難です
そこで、子供向けの言語から始めることで、その他一般的なプログラミング言語へのステップアップがやりやすくなると思っています。
IchigoJam(イチゴジャム)
IchigoJam は下記画像のような、手のひらサイズの小さなプログラミング用子どもパソコンです
テレビとキーボードをつなげば、すぐにプログラミングが始められます。
BASIC という初心者向けのプログラミング言語が使われているので
他のテキスト言語に比べると、比較的容易にプログラミングを覚えることができます。
教材名 | IchigoJam(イチゴジャム) |
価格 | 組立済み完成品:\2500前後(キーボードなどが別途必要、詳細は後述) ※キーボードなども付いた、スターターセットもあり ※はんだ付けから行う組み立てキット版は、\1500前後 |
公式HP | https://ichigojam.net/ |
電源には、スマホの充電ケーブルが使えたり。テレビとの接続はビデオ線が使えたりするので
スターターセットを買うよりも、バラバラで買うほうが安く抑えられることもあります。
必要なもの
- IchigoJam 本体
- テレビ
- キーボード
- ビデオ線(テレビと本体を接続)
- 電源コード(先端が micro USB のもの)
IchigoJam Web の存在
IchigoJam Web という、Webブラウザ上で IchigoJam(BASIC) が動作する版があります
これを使用すれば、パソコンとネット環境さえあれば無料で手軽に始めることができます。
まず最初は IchigoJam Web で試してみて
良さそうなら製品版の IchigoJam を購入するのが良いのではないでしょうか
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は、おすすめのプログラミング教材について解説しました。
次回はプログラミングの考え方などについて説明したいと思っています。
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